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ごあいさつ

 科学の時代から心をケアする時代へ

宗像病院 長谷川浩二 今世紀、科学技術の発達は、新たな産業機構と飛躍的な経済成長をもたらし、大量の物流機構と高度の情報化社会を創りあげました。その結果、わたくしたちの生活は多様化し、大量のモノが提供され多大な恩恵を受けることができました。その反面モノに人が押し流される勢いで、人のこころの狭間にいろいろな陰りをもたらしたことも否めません。こどもから高齢者それぞれの世代が、なにかを失いつつもこの社会への適応をせまられています。そこからしみでてきたかのように、こどもの養育、教育への不安・迷い、青年期の目標喪失、無気力、企業戦士の燃え尽き、コミュニティの崩壊、高齢者の孤独とあげれば切りがないほど、こころの疲れが満ちているように思えます。今、元気なこころと、平和で希望の持てる未来を迎えることができるように、様々な分野で模索がなされています。わたくしたちも医療に携わる人間として、このことを真剣に取り組んでゆきたいと思います。21世紀は対話と思いやりの時代とも言われています。伸びやかなるこころの健康と医療技術の調和を目指し、地域のみなさまにささやかでもお役に立てるように努力してゆきたいと考えます。

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