もの忘れ外来について

認知症といえば、まず浮かぶのが「もの忘れ」。宗像病院には「もの忘れ」の専門外来があります。
いつもと違うと感じることがあったら相談してみませんか?

※受診当日は、患者さんの生活の様子などお伺いします。必ずご家族の同伴をお願いしています。
※面談による相談はご家族のみでも可能です。まずはお電話ください。

認知症って何だろう?

認知症とは、記憶・時間の感覚・実行する能力・判断力など、認知機能が、元々の状態から低下して生活に支障がある状態のことを言います。
(体の病気や環境の変化などによる一時的なものは除きます)

主な認知症のタイプは
大きく4つに分けられます
アルツハイマー型認知症
  • もの忘れ、探し物など記憶の障害が中心
  • 発症は「だんだんなってきた」といわれることが多い
  • ゆっくり進行(半年~年単位での変化)
  • 年齢が一番の発症リスク
レビー小体型認知症
  • はっきりした幻覚
  • パーキンソン症状(動きの遅さ、ふるえ、体のかたさ)
  • 良い時と悪い時のむらが目立つ
  • 睡眠中、睡眠前後の異常行動
脳血管性認知症
  • まだらな認知機能低下(良い部分とそうでない部分が混じる)
  • 体の症状(動きの悪さ、しびれなど)
  • 急になる(脳卒中後)、階段状、ゆっくり進行など経過は様々
  • 動脈硬化の結果(年齢、高血圧など生活習慣病)
前頭側頭型認知症
  • 行動の異常(マナー違反、同じことばかりする)
  • 「我が道を行く」極端なマイペース
  • 人格の変化(ふざける、やけに明るい、逆に無反応)
  • 初期には記憶など認知機能障害が目立たない

タイプによって、特徴、対応の仕方、経過は様々です。複数の認知症が混ざっている方も珍しくありません。 認知症なのかどうか、その場合どのタイプなのかは担当の先生、もしくは専門外来へご相談ください。

  • できないことを叱ったり責めるよりできたことをほめる
  • 少しだけ頑張ればできること、今できること、好きなことをしてもらう

「これ位できてほしい」と本人にとっては難しいことを勧めたり、「良い介護をしなければ」と無理に頑張ると、 本人も介護者もストレスがたまり、疲れやすくなります。ほどほどで良しとすることも時には必要ではないでしょうか。

これって認知症?

認知症といえば、まず浮かぶのが「もの忘れ」。
ところが、もの忘れのほかにも意外なものが認知症のサインであることがあります。
それを知っているか否かで家族が気付く時期が大きく左右されます。
認知症の意外と知られていない症状をチェックしてみましょう。

    • あちこち怪我をするようになった
    • 車の運転の際、ぶつけたり、こすったりすることが増えた
    • よく知っているはずの道で迷うようになった
    • 外出しなくなった、趣味に関心を示さなくなった
    • おしゃれだったのに、身なりに気を使わなくなった
    • 衣服を着替えず、不潔で平気でいるようになった、入浴をしたがらなくなった
    • 季節に合った服を選べなくなった
      (寒いのに薄着のままでいたり、暑いのに上着を脱がない)
    • 人に気遣いができなくなり、無遠慮になった
    • 言葉が出てこなくなった、話すスピードが遅くなった、無口になった
    • 怒りっぽくなった
    • 失禁しても気づかず下着を汚すようになった、トイレを汚すようになった
    • 満腹がわからなくなり、食べ過ぎたり何回も食べたがるようになった
    • 薬の飲み忘れや飲みすぎなど、薬の管理ができなくなった
    • 訪問販売で高額の買い物を繰り返すようになった
    • 家事を面倒くさがるようになった
    • 几帳面だったのにルーズになった
    • 冷蔵庫の中の管理ができず、腐ったものがいくつも入っているようになった
    • 料理の味付けが変わった、塩辛くなった、盛り付けが雑になった
    • 同じ料理ばかり作るようになった
    • 昼夜逆転してしまい、夜なのに昼間と思いこみ、着替えをして外出しようとするようになった
    • 夜中に大声を出すようになった
    • 気が大きくなって自慢話ばかりしたり、浪費するようになった
    • クヨクヨして「死にたい」と口にするようになった
    • 「〇〇さんが来た」等、いないはずの人や、亡くなった人がいると主張するようになった
    • 性的な言動が急に増えた
    • 万引きをしたり、無銭飲食をするようになった
    • 無意味にものを集めるようになった
      (トイレットペーパー・空き箱・ごみ等)
    • 「盗まれた」と頻回に訴えるようになった
    • 作り話をするようになった
    • いないはずの虫や人が見えると言うようになった

思い当たることが複数あれば、
早めに受診を勧めましょう

ご相談方法

精神保健福祉士(相談員)もしくは看護師がお話を伺います。
面談でのご相談も可能です。まずはお電話ください。
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